公開日: 2026-10-15 / 更新日: 2026-10-15 / カテゴリ: 取引先へのメール

前金(着手金)のお願いメール例文3つ(フリーランス)|初めての取引先・大きな案件・断られたときの代案

前金(着手金)のお願いは、割合でなく金額と支払日で書き、理由を自分の側の事情で1文添えれば、相手を疑う響きになりにくくなります。例文3つと、AIへの依頼文(プロンプト)を載せました。この依頼文をClaude無料版と同じモデル(Sonnet 5.5)で6回試すと、金額・日付の取り違えも、決めていない割合や条件、着手の約束の書き足しも0回でした(ChatGPTは未確認)。

前金(着手金)をお願いするメール例文3通り

こんなとき使う例文
初めての取引先から見積を頼まれた。見積と一緒に前金をお願いする1. 初めての取引先へ
続いている取引先から、いつもより大きく期間の長い案件が来た2. 大きな案件だけお願いする
前金をお願いしたら「前払いはできない」と返事が来た3. 断られたときの代案

クラウドソーシングなどの仲介サイトで受けた仕事では、このメールでサイトの外の前金を頼まず、サイトの支払いの仕組みを使います(仲介サイトの決まり)。

AIに頼むなら → AIへの依頼文(プロンプト)

3通とも、フリーランスのWebデザイナーが送る例として当サイトが書きました(金額は税込で、源泉徴収で差し引かれる前の額です。AIの出力は依頼文の節に載せています)。写すときは、〇〇(件名・書き出し・署名の3か所。例文3は件名が無いので2か所)をすべて自分の名前に置き換えます。件名のコピーでも(〇〇)が残るので、件名の欄で直します。

1. 初めての取引先へ

初めて取引するS社の山本様から、会社のサイト制作(5ページ・総額30万円・12月18日(金)納品)の見積を頼まれ、見積書を添付して送る例です。

件名:前金のお願いとお見積書の送付(〇〇)

S社
山本様

お世話になっております。Webデザイナーの〇〇です。
このたびは、会社のサイト制作のご依頼をいただき、ありがとうございます。お見積書を添付いたしましたので、ご確認ください(5ページ・総額30万円(税込)・12月18日(金)納品)。

お支払いは、次の2回でお願いできますでしょうか。
・着手時:15万円(税込)を10月30日(金)までに
・残り:15万円(税込)を納品の翌月末に

初めてお取引する方には、どなたにも着手時に半額をお願いしております。前金の額とお支払日は、発注書(契約書)にも書いていただけますと幸いです。

お見積の内容とこのお支払い方法でよろしいか、10月23日(金)までにお返事をいただけますでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇(署名)

要は、前金を見積と同じメールで、条件の1つとして出すことです。理由を「初めてお取引する方には、どなたにも」と自分の決まりで書くので、相手を疑っている響きになりにくくなります(本当にその決まりにしているときだけ使い、違うなら自分の本当の理由に替えます)。10月30日(金)を過ぎても入金が無いときは、「行き違いの場合はご容赦ください」未入金の確認メール例文3つと言い換え(フリーランス)の形で確かめます。

2. 大きな案件だけお願いする

2年前から毎月バナーを受けているK社の中村様から、サイトのリニューアル(総額60万円・制作期間3か月・11月9日(月)着手)を頼まれた例です。

件名:サイトリニューアルのお支払いのご相談(〇〇)

K社
中村様

いつもお世話になっております。〇〇です。
このたびは、サイトのリニューアルのご依頼をいただき、ありがとうございます。

総額60万円(税込)のうち、着手時に20万円(税込)を11月6日(金)までにお支払いいただき、残りの40万円(税込)を納品の翌月末にお支払いいただく形でお願いできますでしょうか。
3か月のあいだ、ほかのお仕事を減らしてこの案件の時間を確保するためです。毎月のバナーのお支払いは、これまでどおりで変わりません。

前金の額とお支払日は、発注書にも書いていただけますと幸いです。
この形でよろしいか、10月30日(金)までにお返事をいただけますでしょうか。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇(署名)

いつもの相手には、この案件だけの話で、いつもの支払いは変わらないと1文で書きます。急に取引の条件を全部変えるのではないと分かれば、相手は社内に通しやすくなります。10月30日(金)を過ぎても返事が無いときは、催促メールの例文3つ|資料が届かない・確認の返事が無い・見積もりの後に返事が無い(フリーランス)の例文3の形で一度だけ確かめます。

3. 断られたときの代案

例文1を送ったところ、山本様から「社の決まりで前払いはできません。お支払いは納品の翌月末になります」と返事が来た例です。そのメールに返信します(件名は「Re:」のまま)。

S社
山本様

お世話になっております。〇〇です。
お支払いの決まりをお知らせいただき、ありがとうございます。前払いが難しいこと、承知いたしました。

代わりに、次の形はいかがでしょうか。
・デザインが確定した時点(11月20日(金)の予定)で、その分の15万円(税込)をご請求し、翌月末にお支払い
・残りの15万円(税込)は、納品の翌月末にお支払い

この形も難しければ、納品の翌月末に30万円(税込)を一括でお支払いいただく形でお受けいたします。決まった形は、発注書にも書いていただけますと幸いです。

どちらの形にするか、10月23日(金)までにお返事をいただけますでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇(署名)

前払いができない会社でも、仕事の区切り(デザインの確定)ごとに払う形なら通ることがあります。代案も難しいときに受けるかは送る前に決め、受けるなら例文のように1文で書きます(決まったら発注書に2回の金額と支払日が入っているかを見ます)。期日までに返事が無いときは、催促メールの例文3つ|資料が届かない・確認の返事が無い・見積もりの後に返事が無い(フリーランス)の例文3の形で一度だけ確かめます。

AIへの依頼文(プロンプト)

この依頼文は、AIが足しがちな、決めていない割合や、入金まで着手しない・振込手数料の負担などの条件が入らないよう、金額・支払日・理由を自分で書いて渡す形にしてあります(下の文はAIへの指示文=プロンプトです)。【】の中を自分の取引に書き換え、「メールで伝えること」の要らない行は消して、AIチャットに貼り付けます。

取引先の名前を貼る前に: 学習に使わせない設定を1回済ませれば、ふつうの取引はそのまま入れてかまいません。仮名にするのは秘密保持の約束がある重い案件だけです(ChatGPTに取引先名や金額を入れていい? 先に設定を1回、仮名にするのは重い案件だけ)。

取引先に送る、前金(着手金)をお願いするメールを書いてください。

状況:フリーランスの【自分の仕事】です。【相手の会社名と担当者名、これまでの取引、今回の依頼(何を・総額・納期や期間)。見積を添付するなら「見積書をこのメールに添付して送ります。」、断りの返事に返信するなら、届いた返事の要点と「そのメールに返信します。」】

メールで伝えること:
- お願いしたい払い方:【前金の額(税込)と支払ってほしい日。残りの額と支払日】
- そうお願いする理由:【本当の理由を1つ】
- 前金が難しいときの形(決まったことではなく、提案として「〜という形はいかがでしょうか」と尋ねる):【節目ごとの払いなど、受けられる形。それも難しいときにどうするか】
- 【前金の額と支払日/決まった払い方】を、発注書(契約書)にも書いていただきたいこと
- 返事がほしいこと:【いつまでに・何の返事か】

書き方:
- 件名:【新しく送るなら「件名:(用件)(〇〇)」と1行目に書く/返信なら「返信なので件名は書かない」】
- 宛名は1行目に会社名、2行目に「担当者名+様」の2行にする
- 書き出しは「お世話になっております。〇〇です。」
- 金額・日付・曜日は上に書いたものだけを使う。上に無い金額・割合・日付を足さない
- 上に無い条件(入金まで着手しない・振込手数料の負担・前金が無ければ受けない など)、約束、値引き、お詫びを足さない
- 着手の日や作業の予定は、依頼の内容として触れるだけにする。払い方の返事が来る前に「準備を進めている」「予定どおり進める」など、着手や引き受けを約束する一文を書かない
- 相手を疑う言葉や、法律・規則の名前を書かない
- 最後は「ご検討のほど、よろしくお願いいたします。」で結び、1行空けて「〇〇」と書く。自分の名前は〇〇のままにする
- メールの本文だけを書く。前後に説明や補足を付けない
- 400字程度、丁寧で簡潔に

最初のお願い(例文1・2)では「前金が難しいときの形」の行を消し、断られた後の返信(例文3)では「お願いしたい払い方」と「理由」の行を消します。最初から代案を並べると、相手は軽い方を選びやすくなるためです(当サイトの目安です)。件名は、用件を自分で決めて書き込みます。

記入済みの例(例文1と同じ場面。「前金が難しいときの形」の行は消している)
取引先に送る、前金(着手金)をお願いするメールを書いてください。

状況:フリーランスのWebデザイナーです。S社の山本様から、会社のサイト制作(5ページ・総額30万円(税込)・12月18日(金)納品)のご依頼をいただき、見積書をこのメールに添付して送ります。S社とは初めての取引です。

メールで伝えること:
- お願いしたい払い方:着手時に15万円(税込)を、10月30日(金)までにお支払いいただきたい。残りの15万円(税込)は納品の翌月末に
- そうお願いする理由:初めてお取引する方には、どなたにも着手時に半額をお願いしている
- 前金の額と支払日を、発注書(契約書)にも書いていただきたいこと
- 返事がほしいこと:10月23日(金)までに、見積の内容とこの払い方でよいかのお返事

書き方:
- 件名:「件名:前金のお願いとお見積書の送付(〇〇)」と1行目に書く
- 宛名は1行目に会社名、2行目に「担当者名+様」の2行にする
- 書き出しは「お世話になっております。〇〇です。」
- 金額・日付・曜日は上に書いたものだけを使う。上に無い金額・割合・日付を足さない
- 上に無い条件(入金まで着手しない・振込手数料の負担・前金が無ければ受けない など)、約束、値引き、お詫びを足さない
- 着手の日や作業の予定は、依頼の内容として触れるだけにする。払い方の返事が来る前に「準備を進めている」「予定どおり進める」など、着手や引き受けを約束する一文を書かない
- 相手を疑う言葉や、法律・規則の名前を書かない
- 最後は「ご検討のほど、よろしくお願いいたします。」で結び、1行空けて「〇〇」と書く。自分の名前は〇〇のままにする
- メールの本文だけを書く。前後に説明や補足を付けない
- 400字程度、丁寧で簡潔に

上の記入済みの例を貼って返ってきた文面です(Claude Sonnet 5.5・2026-10-13・例文1の場面の2回のうち1回目)。

件名:前金のお願いとお見積書の送付(〇〇)

S社
山本様

お世話になっております。〇〇です。

このたびは、会社のサイト制作(5ページ)をご依頼いただき、誠にありがとうございます。ご依頼の内容にもとづき、見積書を添付いたしました。総額は30万円(税込)、納品は12月18日(金)を予定しております。

つきましては、お支払いについてお願いがございます。着手時に15万円(税込)を10月30日(金)までに、残りの15万円(税込)を納品の翌月末にお支払いいただけますでしょうか。初めてお取引する方には、どなたにも着手時に半額をお願いしております。

あわせて、前金の額と支払日を、発注書(契約書)にもご記載いただけますと幸いです。

お手数ですが、見積書の内容とこのお支払い方法でよろしいか、10月23日(金)までにお返事をいただければ幸いです。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇

例文2・3の場面で返ってきた文面(各1回目)

例文2の場面。状況は「K社の中村様から、2年前から毎月バナーの制作をお受けしています。今回、サイトのリニューアル(総額60万円(税込)・制作期間3か月・11月9日(月)着手)のご依頼をいただきました。」、払い方は「着手時に20万円(税込)を、11月6日(金)までにお支払いいただきたい。残りの40万円(税込)は納品の翌月末に」、理由は「3か月のあいだ、ほかの仕事を減らしてこの案件の時間を確保するため。いつものバナーの支払いは今までどおり」、返事は「10月30日(金)までに、この払い方でよいかのお返事」にしました。件名は「件名:サイトリニューアルのお支払いのご相談(〇〇)」と渡しました。

件名:サイトリニューアルのお支払いのご相談(〇〇)

K社
中村様

お世話になっております。〇〇です。

このたびは、サイトリニューアルをご依頼いただき、誠にありがとうございます。2年前から毎月バナー制作をお任せいただいており、重ねてご信頼いただけていることを大変ありがたく存じます。

本件は総額60万円(税込)、制作期間3か月、11月9日(月)着手のご依頼と承知しております。つきましては、お支払い方法について次のとおりご相談させてください。

・着手時:20万円(税込)を11月6日(金)までにお支払い
・残額:40万円(税込)を納品の翌月末にお支払い

3か月のあいだ、ほかのお仕事を減らしてこの案件の時間を確保するため、このようなお願いをしております。毎月のバナー制作のお支払いは、今までどおりで変わりありません。

また、前金の額とお支払い日を、発注書(契約書)にも記載いただけますと幸いです。

お手数ですが、この払い方でよろしいか、10月30日(金)までにお返事をいただけますでしょうか。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇

例文3の場面(返信)。状況は見積書を添付する一文を「ご依頼をいただいています。」に替え、「前金をお願いしたところ、山本様から「社の決まりで前払いはできません。お支払いは納品の翌月末になります」と返事が届きました。そのメールに返信します。」を足し、伝えることは次の3行にしました(件名は「返信なので件名は書かない」)。

- 前金が難しいときの形(決まったことではなく、提案として「〜という形はいかがでしょうか」と尋ねる):デザインが確定した時点(11月20日(金)の予定)で、その分の15万円(税込)を請求し、翌月末にお支払いいただく。残りの15万円(税込)は納品の翌月末に。この形も難しければ、納品の翌月末に一括で30万円(税込)のお支払いでお受けする
- 決まった払い方を、発注書(契約書)にも書いていただきたいこと
- 返事がほしいこと:10月23日(金)までに、どちらの形にするかのお返事

返ってきた文面です。

S社
山本様

お世話になっております。〇〇です。
ご返信いただき、ありがとうございます。社内のお決まりについて、承知いたしました。

そこで、次のような形はいかがでしょうか。デザインが確定した時点(11月20日(金)の予定)でその分として15万円(税込)をご請求し、翌月末にお支払いいただきます。残りの15万円(税込)は、納品(12月18日(金))の翌月末にお支払いいただく形です。

この形も難しい場合は、納品の翌月末に30万円(税込)を一括でお支払いいただく形でお受けいたします。

あわせて、決まったお支払い方法は、発注書(契約書)にも記載をお願いできますでしょうか。

お手数ですが、どちらの形にするか、10月23日(金)までにお返事をいただけますと幸いです。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇

試した結果(Claude 無料版の標準モデル Sonnet 5.5・2026-10-13・毎回新しい会話。ChatGPTは未確認): この依頼文を、例文1〜3の場面で2回ずつ、計6回試すと、宛名・金額(総額・前金・残り)・日付と曜日が渡したものと違った回は0回でした。決めていない割合、入金まで着手しない・振込手数料の負担などの頼んでいない条件、着手や引き受けの約束(「準備を進めております」など)、値引き・お詫び、法律の名前も6回とも0回でした。例文3の場面の2回は、代案を「次のような形はいかがでしょうか」と尋ねる形で書きました。依頼文を使わずに頼んだときにAIが足した一文は、注意に載せています。

送る前に確かめる3点

金額・日付と、受けると書いた払い方は、送ると取り消せません。自分の打ち間違いも含め、下の3点を見積書・カレンダー・相手から届いたメールと照らします(この依頼文で試した6回では、渡したものと違った回は0回でした)。

確かめること照らす相手と直し方
金額(総額・前金・残り)見積書と照らし、前金と残りを足して総額になるかを計算する。税込か税別かも見積書とそろえる
前金の支払日・返事の期日と曜日カレンダーで確かめる。前金の支払日は着手の日より前か、返事の期日はその前かを見る
代わりに受けると書いた払い方(例文3)本当にその形で受けられるかを、送る前に決め直す。受けられないなら、その文ごと消す

最後に、〇〇が件名・書き出し・署名の3か所とも(返信は書き出しと署名の2か所)自分の名前に置き換わったかを見ます(例文を写したときも、依頼文で頼んだときも〇〇のままです。依頼文の結びは「〇〇」だけなので、署名に置き換えます)。件名の行は、メールの件名の欄へ移します。ここまでで送れます。

金額・理由の書き方と、前金のお金の決まり

前金のお願いに入れるのは、下の表の4つです(決まりではなく、当サイトの目安です)。上から順に並べれば、例文1と同じ形になります。断られた後の返信(例文3)では理由を繰り返さず、払い方の行に代わりの形を書きます。

書くこと書き方
払い方前金と残りを、それぞれ金額と支払日で(「着手時:15万円(税込)を10月30日(金)までに」)。「半額」「5割」だけにしない
理由自分の側の事情を1文(初めての方にはどなたにも/ほかの仕事を減らして時間を確保する/材料や外注の費用が先にかかる)
書面前金の額と支払日を、発注書(契約書)にも書いてほしいと1文
返事の期日いつまでに、何の返事がほしいか

金額で書くのは、割合だけだと消費税や端数の扱いで相手と金額がずれることがあるためです。前金を何割にするかに決まった相場は無いので、案件ごとに、先にかかる費用や期間から自分で決めます。

書かない方がよい一文と、AIを使わない方が速いとき

次の一文は、当サイトが作った例です(プロンプトを実行した出力ではありません)。

一文の例書かない理由
「念のため、前金をお願いしております」何に対する念のためかを考えると、相手を疑っている響きになります。自分の側の事情を書きます
「前金のお支払いが無い場合は、お受けできかねます」最初のお願いで言い切ると、相談の余地が無くなります。本当に受けないと決めているときだけにします
「法律で前払いが認められていますので」前金は法律の決まりではなく、お願いです(下の節)。相手には根拠の無い押しつけに聞こえます

AIを使わない方が速いとき: 見積書の支払条件の欄に「着手時 15万円/納品後 15万円」と書いたなら、メールには「お支払いは見積書のとおり、着手時に半額をお願いしております」の1文を添えるだけで足ります。普段チャットでやりとりしている相手なら、金額と日付を1〜2行で送れば済みます。例文1〜3の金額と日付を差し替えるだけで理由も同じなら、例文を写す方が速いです。

前金は法律で決まっているか

前金は、法律で払う決まりがあるものではありません。フリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)は、フリーランスに仕事を出す発注者に、仕事の内容・報酬の額・支払日などを書面やメールで示すことを求めています(発注者に従業員がいなくても対象)。従業員を使う発注者には、さらに、納品(作業なら終えた日)から60日以内のできるだけ早い日を支払日に決めて払うことを求めています。前払いは、どちらの義務にも入っていません(e-Gov法令検索 同法2条・3条・4条、東京労働局「フリーランス・事業者間取引適正化等法の相談の手引き」、2026-10-13 確認)。前金はお願いなので、断られても相手の違反ではありません。

一方で、報酬の額と支払日は発注者が書面などで示すものなので、前金が決まったら「前金の額と支払日も発注書に書いてほしい」と頼むのは自然な流れです。前金を払ってもらった後に仕事が取りやめになったときの扱い(返すか・どこまで返すか)は、契約の内容と事情で変わるので、発注書や契約書で先に決めておきます。取りやめや支払いで揉めたときは、弁護士に無料で相談できる国の窓口「フリーランス・トラブル110番」(厚生労働省の委託事業)があります。

クラウドソーシングなどの仲介サイトで受けた仕事は、サイトの支払いの仕組みを使い、サイトの外で前金を求めないようにします。たとえばクラウドワークスの利用規約は、発注者と受注者が報酬を直接やりとりすることを禁じています。固定報酬の仕事では、発注者が作業の始まる前日までに代金をサイトへ預ける「仮払い」を行う決まりです(審査を通った発注者には後払いもあります)(クラウドワークス 利用規約、2026-10-13 確認)。ほかのサイトは、そのサイトの規約で確かめます。

前金の請求書と、振り込まれる額

前金にも請求書を1枚出します。インボイス(適格請求書)の登録をしていて、相手から求められたら、登録番号の入った請求書にします(国税庁 インボイス制度に関するQ&A)。

デザインや原稿の報酬は、払う会社が所得税を差し引いて振り込むこと(源泉徴収)があり、100万円以下の部分は10.21%です(国税庁 No.2795)。差し引くのは払うときなので、前金の分も差し引かれて振り込まれることがあります。生活費や外注費に充てる額は、差し引かれた後の額で見込んでおきます。

注意:AIに短く頼むと足されやすい一文

下は、この記事の依頼文を使わず短く頼んだときにAIが足した一文です(Sonnet 5.5・2026-10-13・毎回新しい会話)。例文1の場面を、次の1文で3回頼みました。

フリーランスでWebデザイナーをしています。初めての取引先からサイト制作の見積を頼まれました。見積と一緒に、着手前に前金をお願いしたいです。メールを書いてください。
足されたもの3回中
入金を確かめてから着手する条件(「ご入金を確認後、正式に制作を開始いたします」「前金のご入金を確認でき次第、制作に着手いたします」など)3回
メールの後の説明で、前金の割合の相場を言い切る(「前金の割合は30〜50%が一般的です」「一般的に3〜5割が多いです」「50%が一般的ですが」)3回
決めていない割合(「お見積金額の【50】%」「お見積金額の50%」)2回
頼んでいない振込手数料の負担のお願い(「振込手数料は恐れ入りますがご負担をお願いいたします」など)2回
見積の金額の見直しに応じる一文(「お見積内容の調整も可能です」「内容を調整してお見積を修正することも可能です」)2回

上の依頼文は、金額・支払日・理由を自分で書いて渡し、上に無い条件や割合を足さない行を入れて、これらが入りにくいようにした形です。短い依頼文は渡した材料も少ないため、回数の差が依頼文の行によるものかは確かめていません。メールの後の説明に出た割合の相場は、根拠が示されていないので、前金の額は金額・理由の書き方のとおり案件ごとに決めます。

短く頼んだ3回目の出力の全文

メール本文の部分を、手を加えずに載せています(後ろの補足は省きました)。

件名:【お見積書のご送付】○○様Webサイト制作の件(○○ ○○)

株式会社○○
○○ ○○様

初めてご連絡いたします。フリーランスでWebデザイナーをしております、○○ ○○です。
このたびはサイト制作のご相談をいただき、誠にありがとうございます。

ご依頼内容をもとに、お見積書を作成いたしました。添付ファイルをご確認ください。

■ お見積概要
・制作内容:○○サイト制作(○ページ構成/デザイン・コーディング・レスポンシブ対応)
・お見積金額:○○○,○○○円(税込)
・制作期間:ご契約・前金のご入金確認後、約○週間
・お見積有効期限:○年○月○日まで

■ お支払いについて
お取引が初めてとなりますので、着手前に前金として、お見積金額の50%(○○○,○○○円)をお願いしております。
残金は、納品・ご検収後に、請求書発行から○日以内にお支払いください。
前金のご入金を確認でき次第、制作に着手いたします。スケジュールもその時点で確定となります。

※お振込手数料は恐れ入りますがご負担をお願いいたします。
※お振込先は、ご発注後にお送りする請求書に記載いたします。

お見積内容やお支払い条件について、ご不明な点やご希望がございましたら、お気軽にご連絡ください。内容を調整してお見積を修正することも可能です。

ご検討のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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○○ ○○(屋号:○○)
Email:○○@○○
Tel:○○○-○○○○-○○○○
URL:https://○○
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検証ログ

使用したAI・試した回数・更新履歴
  • 例文1〜3・「書くこと」の表・「書かない方がよい一文」の表: 当サイトが書いた例です(記事全体と同じくAIが執筆。会社名・名前・金額は架空で、曜日は2026年のカレンダーで確かめています)。書き方の勧めは決まりではなく、当サイトの目安です
  • 使用モデル: Claude Sonnet 5.5(2026年9月29日に無料プランの画面で確かめた標準モデル)を、Claude Code の非対話モードで道具なし・毎回新しい会話で実行しました。チャット画面ではないため、画面の設定や記憶の機能は入っていません。ChatGPTでは試していません
  • 検証日・回数: 2026年10月13日。今の依頼文(3版目)どおり6回(例文1〜3の場面で2回ずつ)/短い依頼文3回(例文1の場面)。依頼文は2回直しました。2版目では例文2の場面の2回とも「着手に向けて準備を進めております」「着手の予定で進めてまいります」と、払い方の返事の前に着手を約束する一文が入り、例文3の場面の2回とも代案を「お支払いいただきます」と決まったように書いたため、3版目で「着手や引き受けを約束する一文を書かない」の行を足し、「前金が難しいときの形」の行の名前に「提案として尋ねる」を加えました(1回目の直し: 1版目は件名を「「件名:」に続けて用件と「(〇〇)」を1行目に書く」と頼んでいたため、例文2の場面の2回とも件名に(〇〇)が付かず、1回は件名に「(11月6日まで)」と日付が入りました。2版目で件名の文言そのものを渡す形にしました。1版目・2版目の各6回も、金額・日付の取り違えと頼んでいない条件は0回でした)。記事の数字は、載せている今の版(3版目)の6回だけで数え、前の版の回は足していません。「書き方」の行は載せた依頼文と一字一句同じで、記入済みの例は【】を埋めて要らない行を消したものです。実測の回はファイルを参照していません(空のフォルダから道具なしで起動し、記録で道具の使用0回を確かめました)
  • 今の依頼文の6回のほかの点: 6回とも宛名が会社名と「様」の2行で、結びは「ご検討のほど、よろしくお願いいたします。」と「〇〇」でした。例文2の場面の2回は、着手日を「11月9日(月)着手のご依頼と承知しております」「11月9日(月)着手と承っております」と依頼の内容として書き、「いつものバナーの支払いは変わらない」の一文も2回とも残りました。2回とも、渡した「2年前から毎月バナー」の事実から、これまでの取引へのお礼の一文を足しました。例文3の場面の2回は「次のような形はいかがでしょうか」と尋ねてから代案を書きましたが、続く文は「翌月末にお支払いいただきます」の言い方でした。例文1の場面の1回は、払い方を「お支払いください」と箇条で書きました(後の文で「この払い方でよいか」と尋ねています)
  • 短い依頼文: 読者が普段打ちそうな1文にしました。会社名・金額・日付を渡していないため、回数の差を依頼文の行の効き目とは言えません。3回とも宛名・金額は空欄(〇〇・【】)で、社名や金額の取り違えは起きようがありませんでした。3回とも見積の有効期限を「○年○月○日まで」の空欄で足しました
  • 法律・税の扱い: フリーランス法の義務の範囲は東京労働局の相談の手引き(2026-10-13)で確かめました。源泉徴収の税率と対象は国税庁 No.2795、インボイスの交付は国税庁のQ&Aによります。前払いした分の源泉徴収の扱いを直接説明した国税庁の解説は見つけられなかったため、所得税法204条1項の「その支払の際」に徴収するという文言から、前金の分も差し引かれることがある、と書いています。フリーランス法の条文(2条・3条・4条。4条6項の前払金は、再委託で発注者が元の発注元から前払金を受けたときの「適切な配慮」に限られます)は e-Gov法令検索(2026-10-13)で確かめました。公正取引委員会のQ&Aは読み込めず、確かめていません。仲介サイトの扱いは、クラウドワークスの利用規約(2026-10-13。報酬の直接の授受の禁止・仮払いの定め)で確かめ、ほかのサイトは確かめていません。取りやめのときの前金の扱いは契約と事情によるため、断定していません
  • 試していないこと: 【】のまま頼むこと、例文2・3の場面の短い依頼文、所要時間

この検証の限界: 架空の取引で回数も少なく、出力はAIの種類・時期・設定で変わります。

更新履歴

  • 2026-10-15: 公開

さらに知りたい人へ

AI生成コンテンツに関する開示: 本記事はAI(Claude)が執筆しました。例文1〜3は当サイトが書いた例で、依頼文の出力例は実際に生成したものです。検証は検証ログの回数の範囲で、ChatGPTでの動作は確認していません。法律・税の説明は2026年10月13日時点の公的な資料によるもので、個別の取引の判断は契約の内容によります。本サイトは広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります(免責事項)。